建設業界では支店ごとの転勤だけではなく、支店内でも現場が変わるごとに引越しすることが多いです。
今回は「引越し業者の選定」について、毎年のように引っ越ししていた私からいくつかのポイントをお伝えします。
転勤や現場異動が比較的多い建設業界では、引っ越しは避けて通れないイベントです。
費用は会社負担になるはずですが、できるだけ抑え、スムーズな移動を心がけたいところ。
ここでは、引越し業者選びの際に押さえておくべき基本的な流れと注意点をご紹介します。
まずは自分の車で引っ越し
荷物が少なく、自分の車を所有しているのであれば、業者に依頼する必要はないかもしれません。
メリットとしては、以下のようなことがあります。
- 費用が安い
- 引越し業者の選定や予約の手間がなくなる
- 自分のタイミングで引っ越しできる
しかし、デメリットも当然あります。
- 自分で荷物を部屋から車へ、車から新居へ運ばないといけない
- 運搬中に破損は自己責任
荷物が少ない方、比較的時間に余裕を持って引っ越しできる方はこの方法で問題ないと思います。
単身引っ越しパックを活用するメリット
次は、「単身引っ越しパック」を検討してみてください。
基本的に荷物の量は単身引越しパックで十分な人が多いのではないでしょうか。
これは必要な荷物を専用コンテナにまとめて運んでもらえるサービスで、価格が固定されていることが多く、見積もりに時間を取られにくいメリットがあります。
例えば、雪国で生活している方はスタッドレスタイヤなども大きな荷物になりますが、単身パックであればそうした大きめの荷物も運んでもらえます。
あと、荷造りは自分で行いますが、運搬は業者の方がしてくれるので、力仕事が減り、楽ができます。
荷物の総量が把握しやすい方や、ある程度まとまった量をコンパクトにまとめられる方には特に向いています。
ただし注意点として、単身パックは対応エリアに制限があったり、特定の業者でしか利用できなかったりします。また、決まったサイズのカゴに入り切らない分は追加料金や別途郵送する必要があります。
引っ越し先・引っ越し元ともに対応エリアかを確認した上で、利用可能な業者を選定することが大切です。
通常の引っ越しは複数見積もりが必須
単身パックでは収まらないほど荷物が多い場合は、通常の引っ越し業者に依頼することになります。
この際、業者によって見積もり金額に大きな開きが出ることがあるため、必ず複数社から見積もりを取りましょう。
実は、引っ越し業者にも「得意分野」があります。
大量の荷物運搬を得意とする業者、少量の個人単位の荷物が得意な業者、遠方輸送に強い業者、近距離特化の業者など様々。業者によって驚くほど値段が違う場合があります。
自分の引っ越し条件にマッチした業者を選ぶことで、費用も抑えやすくなりますが、その判断は見積もりを取らないとわかりません。
ここでのコツは、最低でも2~3社、可能であればそれ以上の業者に声をかけ、比較することです。
見積もりを無料で比較できるサイトもあるので、いろいろ自分で調べる手間を考えると、サイトを利用したほうが楽です。
早期予約でコストとスケジュールを安定化
引っ越し業者への予約はできるだけ早めに行うことが基本です。
ただし、会社の都合で日程が確定しにくい場合もあるかもしれません。
その場合でも、繁忙期は特に予約が取りにくく、希望日程が通らないだけでなく、結果的に高額な業者に依頼せざるを得ない可能性もあります。
私は過去に北陸→東海、東海→北陸と3ヶ月で異動したことがありますが、行きは8万円程度、帰りは14万円程度になり、かなり金額に差が出ました。
当然繁忙期は金額が高い方で、希望の引越しの日程も2週間ほど遅れたはずです。
できる範囲で早めの予約を心がけることで、コストと日程の両面で安定させることができます。
まとめ
引っ越しは、建設業界であれば転勤や異動のたびに付きまとうイベントです。
しかし、事前に情報を集め、単身パックや複数見積もりの活用、早期予約などのポイントを押さえておけば、余計な出費や手間を減らすことが可能になります。
若手の皆さんにはぜひこれらのコツを覚えておき、今後の異動や転勤の際に役立ててください。