建設業は仕事のある現場に人が移動するという構造になっています。
仕事柄、何度も引っ越しを余儀なくされる方は少なくありません。
私は平均して年一回は引っ越ししていました。
中には遠方への転勤や海外赴任といった大きな移動もあるでしょうが、多くの場合、「支店内での現場異動」によって定期的な住まいの移し替えが発生します。
こうした小まめな引っ越しは距離に関わらず、常に一定の労力とストレスを伴うものです。
このような状況下では、「あらかじめ引っ越しを見越した生活スタイル」を整えておくことが、後々の手間を大幅に軽減します。
今回は、引っ越し経験者が実践している、引っ越しに備えた暮らし方のコツをまとめました。
荷物は「必要最低限」に
引っ越し作業を楽にするための第一歩は、持ち物を絞り込むことです。
最低限の家具・家電にすること
建設業の場合はレオパレスに住む頻度が多くなります。レオパレスは間取りがパターン化しています。一定の間取りや設備が似通った物件へ移る場合、必要な家具・家電が一度揃えば、次の物件でも同様のレイアウトで対応できます。
また、レオパレスではなくても、引っ越し先のアパートでは会社がレオパレスと同様の家電は用意してくれます。
ミニマリスト思考
不要な装飾品や使わない道具は極力持たないことで、移動時の梱包・運搬を大幅に省略できます。
また、引越しは断捨離のチャンスでもあります。
この機会に使わなかったものは捨ててしまいましょう。
折りたためる・分解できるアイテムを活用
荷物を小さくまとめられる家具や道具は、運搬を劇的に楽にします。
私が折りたたみや組立・解体ができるものにしていたのは以下のものです。
- テーブル
- 座椅子
- 木製の棚
- スチールラック
折りたたみ式の椅子・テーブル
座椅子やテーブルでも、折りたたみ式のものが有効です。
特に私が気に入っているものはキャンプ用のイスです。
折りたたんだ際も薄く平面になるので、自分の車でも運びやすい形状になります。
主観ではありますが、普段の使い心地もそこまで悪くないです。
配送コストや手間も軽減できます。
組み立て式の収納
解体して平たくできる棚やラックであれば、荷造りの際に驚くほどコンパクトになります。
解体する手間はありますが、建設業に携わる人であれば技術的には難しくないでしょう。
「使い捨て」や「売却」も視野に入れる
移動回数が多いなら、高価な家具に固執せず、手頃な価格のアイテムを使い、引っ越し時には処分してしまう方法もありです。
安価な日用品
引っ越し先で買い直せる価格帯なら、あえて持ち運ぶ必要性は薄れます。
量が多いお得な詰替え用も、ここではおすすめしません。
身軽な暮らしを追求
捨てることに抵抗を感じない工夫(リサイクルショップへの寄付やフリマ活用など)も、物を循環させる一つの手段です。
家電の外箱は保管しておく
荷物削減とは逆行するようですが、テレビや掃除機、炊飯器などの家電製品は、そのままでは積み重ねできません。そこで、購入時の段ボールを保管しておくと便利です。
精密機器を安全に運ぶ
荷物は段ボール箱に入っているか、いないかで運びやすさが大きく変わります。
専用箱があれば、振動や衝撃から守り、積み重ねも容易になります。
最小限の家電選び
それでも家電は少なめが理想。基本は必要不可欠な家電以外は持たない方が引っ越しは断然ラクです。
運搬効率アップのポイント
日々の暮らしはもちろん、次の引っ越し時の負担軽減にもつながる物件やアイテム選びを心がけましょう。
1階で駐車場に面した大窓がある部屋
駐車場に面した大きな窓があれば、荷物を直接車から室内へ出し入れできるため、階段や廊下を介さずに運搬でき、時間と労力を節約します。
自分で住む場所を選べる場合は、こういったアパートを選択していました。
割れ物ゼロ計画
食器やキッチン用品は、割れない素材のものを揃えると箱詰めや荷崩れ対策が楽になります。
普段の生活も同じ種類の製品を複数持てば重ねやすく、省スペース化が可能です。当然、雑に扱っても割れる心配もありません。
ただし、プラスチック製食器はチープな感じがするので、好みが分かれる点には留意が必要です。特に安価なものは熱を通しやすいので、熱い汁物とかは手に熱が伝わりやすいです。
私は給食を思い出すので、なんとなく好きではありません。給食に悪い思い出はありませんが…
まとめ
頻繁な引っ越しを前提とした生活では、常に「次に移るときの手間」を頭に置いておくことが重要です。
- 最低限の荷物で暮らし、
- 折りたたみや分解が可能な家具・道具を選び、
- 処分前提の手頃な家具や日用品を取り入れ、
- 家電の外箱を保管して安全に運び、
- 部屋選びや割れ物対策で運搬効率を上げる。
これらの工夫は、次の引っ越しを格段にスムーズにし、ストレスを軽減してくれます。
引っ越しが当たり前のライフスタイルだからこそ、生活空間づくりの工夫が、長い目で見て大きなメリットを生み出すのです。