若手必見!最強にわかる土木現場の工程表管理術

工程表の基礎

土木系ゼネコンの現場では、工程表こそが“仕事の大黒柱

「正直、工程表って種類が多すぎてわからない…」と悩む新人・若手のみなさん、いらっしゃいませんか?

そこで今回は、全体工程表月間工程表週間工程表など、主要な工程表の使い方を超わかりやすく解説します。

さらに効率UPに不可欠なExcelマクロ活用法や、アプリのメリット・デメリットにも触れていくので、最後まで読めばあなたの工程表スキルが爆上がりすること間違いなしです!

工程表をうまく作成できるようになると、現場を運営している感覚が増し、工程を作成するのが楽しくなりますよ!


全体工程表とは

全体工程表の役割

最初に押さえておきたいのが、工事全体を俯瞰する“全体工程表”。

工期の始まりから終わりまでの大きな流れをまとめる工程表で、

いわゆる“現場のロードマップ”にあたります。

現場を開始する前の計画段階で作成されるものなので、主に主任や所長クラスの人が作成することが多く、新入社員や若手がいきなり一から作るケースはあまりありません。

とはいえ、「新人だから関係ない」とスルーしてはもったいない!この全体工程表を眺めれば、どのタイミングでどんな作業が行われるのかをざっくりつかめます。

これを基に月間・週間工程表を作っていくのが一般的です。

「大枠の工程はこうなっているんだな」と把握するだけで、日々の業務のイメージがぐっと鮮明になりますよ。

新人・若手が関わるシーン

「全体工程表って元々あるもんだし、なんだかベテランがやる仕事」というイメージが強いかもしれませんが、実際には修正作業や月間工程表を作るときに活用するため、若手の手を借りることもしばしば。

大規模案件だと工程修正も頻繁に発生するので、全体工程表をチラ見するだけでも今後の流れを把握しやすくなります。


月間工程表とは

作成のタイミングと詳細度

続いて、全体工程表よりもひと回り具体的な“月間工程表”です。

主に月中頃に翌月分を作成し、協力業者とのスケジュールをすり合わせます。

ここでは「誰が」「どの期間で」「どんな施工をするのか」をより細かく書き込むのがポイント。

新入社員や若手社員が中心となって作ることが多いので、ここが腕の見せどころになります。

月間工程表の作成が遅れると、協力業者との打ち合わせもバタバタになりがち

結果的に作業が思うように進まなかったり、安全確保が難しくなったりするケースが出てくるので要注意。

余裕を持って、前月の中頃から大まかな工程を作成し、施工業者と細部を詰めるのがベストです。

協力業者との連携ポイント

工程表で大事なのは、ただ作成して終わりにしないこと。工程表の作成が目的になってはいけません。

特に月間工程表は、協力業者に見てもらい「いつ何をどう施工するのか」をしっかり共有するツールでもあります。

月末の会議で問題が出なければ翌月の全体像が固まり、そこからさらに週間工程表を作り込んでいきます。

「情報共有」の姿勢を持てば、若手でも十分に現場をスムーズに回せるようになりますよ。


週間工程表とは

月間工程表との違い

そして、一番細かいレベルで現場を管理するのが“週間工程表”です。

月間工程表をベースにしつつ、天候や実際の進捗、業者の都合などを考慮して、よりリアルタイムなスケジュールを反映させます。

作業ごとの詳細な人員配置や資材の搬入日時などを詰め込むので、この段階で初めて見えてくる課題もあるでしょう。

詳細化のコツ

週間工程表では、日単位あるいは時間単位で作業を振り分ける場合も。

ここでのポイントは「協力業者や先輩たちと常にコミュニケーションを取りながら、柔軟に工程を修正」していくこと。

もちろん予定通りに作業が進むのが最も良いのですが、実際の現場は天候やトラブルなど不確定要素だらけ

だからこそ、迅速な情報共有と修正が安全対策や品質維持につながります

工程に限った話ではありませんが、現場ではチャットツールやグループウェアなども併せて活用すると、情報共有のハードルが下がり、若手が主導していても管理がラクになりますよ。


その他の工程表

資材搬入予定表の活用

意外と重要なのが“資材搬入予定表”。

特定の資材を何度も搬入する場合、いつ・どこへ・どのくらい運ぶかを明確に示す表です。

私の場合は、エクセルのカレンダーに直接書き込んでしまいます。

大型車両が入場する時間帯が重なると現場が混乱しがちなので、「搬入日は要注意ポイント」として他の業者とも共有しておくと、トラブルを回避しやすくなります。

月間・週間工程表に書き込んでもよいですが、繰り返し搬入が多いなら単独で作成したほうが使いやすいです。

ポイントは搬入する資材の業者に搬入予定をそのままメールで送ることができる形式で作成することです。

発注者や社内向け書式への対応

さらに、「社内報告用」「発注者用」のフォーマットが別途必要になる場面も!

一度作った月間工程表や週間工程表を、その都度書き写したりレイアウトを変えたりするのは大変ですよね。そ

こで、同じデータを使い回せるよう工夫しておくことが、スピーディーな仕事のカギとなります。


工程表作成の効率化

ベース工程表の作成とコピペ

「似たような工程表を何度も書き直すの、超めんどくさい…」と感じたら、

まずは自分専用の“ベース工程表”を1つ作るのがおすすめ!

そこから必要に応じてコピペし、書式や期間だけ整えればOKなので、作業時間を大幅に短縮できます。

最初は少し手間に思うかもしれませんが、一度作り上げればいろんな場面で使い回せる“神ツール”になります。

Excelマクロの活用

今もExcelで工程表を作る現場は多いはず。

Excelを使うならマクロを組んでしまえば、書式が違う複数の工程表にもサクッと自動コピーできるので超便利!

「プログラムなんてわからない…」という人でも、ChatGPTなどでマクロのコードを教えてもらえばなんとかなる時代です。

ちょっと頑張るだけで、面倒な工程表作りを劇的に効率化できるので、ぜひトライしてみてください。

アプリ使用をやめた理由

一方で、専用アプリの活用も選択肢に上がるかもしれません。

しかし、アプリによっては「ここに欲しいセルがない」「逆に不要な項目がある」など、自由度が低いケースも。

現場ごとの細かいカスタマイズに対応できないと結局アナログ補正が必要になったりで、メリットを感じにくいのが実情です。

Excelなら自分好みに自由に作れるので、現状ではマクロを組んだExcel運用が最強と感じます。


おわりに

工程表は、工事の安全や品質、原価管理にまで深く関係する超重要ツール

「表を作るだけ」と侮るなかれ!
全体→月間→週間と段階的に作成・調整していく過程は、若手でもしっかりマスターすれば現場を動かす大きな武器になります。

とにかく情報共有と連携を徹底しながら、自分に合った効率的なやり方をどんどん試してみましょう。

ちょっとした工夫やマクロの力を取り入れれば、あなたも“工程表マスター”になれるはずです!

工程を作成するのが楽しくなるように、たくさん作成しましょう!

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