ゼネコン新入社員時代の先輩社員とのギャップ

新入社員のときは初めての現場、慣れない人間関係、覚えることだらけで頭がいっぱいかもしれません。

私も数年前、同じような状況に立っていました。

正直、戸惑うことや驚くことばかり。でも、その経験が今では財産になっています。

ここでは、新入社員時代の私が経験した「驚き」や「気づき」を通じて、伝える技術の重要性をお伝えします。

新入社員時代の驚きと戸惑い

私が新入社員だったころ、最初に驚いたのは、

先輩社員が自分たちの新入社員時代をほとんど覚えていないという事実でした。

「入社当初はどんな仕事をしていましたか?」と聞くと、具体的な答えが返ってこないのです。

それどころか、「あの現場で何をやってたっけな?」と記憶をたどる先輩たち。

正直、「自分がこんなに悩んでいるのに、どうして?」と思いました。

しかし、いざ私自身が2年目、3年目を迎えると、その理由がわかりました。

新入社員の頃は目の前のことを必死で覚え、こなすので精一杯。

その時の苦労や感情は、いつの間にか頭の中で「日常」として整理されてしまうのです。

もし、どうしても自分の悩みや苦労を話したくなったら、同期の社員が最も共感してくれる良い相談相手になるでしょう。

ただし、解決できるかは別の話ですw

先輩が何でも自分より知っていると思うのは間違い

新入社員の頃、先輩社員に質問しても、「そこはわからないな」と返されることが何度かありました。初めは戸惑いましたが、あるとき、先輩がこんなアドバイスをくれました。

「俺を小学生だと思って説明してみろ。」

その言葉に衝撃を受けました。

それまでの私は、「新入社員の私が知っていることは、当然先輩も知っている」という前提で話をしていました。

だから、「小学生に説明するなんて失礼じゃないか?」と思ったのですが、

試してみると、物事を丁寧に、わかりやすく整理して話す力が身についたのです。

つまり、

「先輩も知らないものは知らない。事実を丁寧に説明したあとで、質問すると相手は答えやすい。」

ということです。

この経験は、発注者や下請けとのコミュニケーションでも非常に役立っています。

また、自分の悩みを正確に伝える力も重要だと気づきました。

先輩社員はエスパーではありません。

何に悩んでいるのかを事実に基づいて簡潔に伝えないと、的確なアドバイスをもらうことは難しいのです。

大事なのは伝える技術

具体的な質問の仕方

「どうすればいいですか?」ではなく、
「〇〇の図面が△△と矛盾しているように見えます。この場合、どちらを優先すべきですか?」のように、具体的かつ明確に質問する。

質問するにあたって、事実などの前提条件を共有することが重要であることが多いです。

その説明を具体的かつ明確にしましょう。

それだけで相手の答えも具体性を帯びてきます。

手書きの図面やメモを活用する

言葉だけでは伝わりにくいことも、紙に簡単な図やポイントを書くだけで驚くほど相手に伝わりやすくなります

特に現場では、説明が簡潔かつスピーディーに求められる場面が多いので、こうした工夫が重宝します。

大抵、説明する相手は先輩社員か職長さんです。

職長さんに図面やメモを渡しておくと、そのまま作業員さんへの説明用に使用できるので、こちらの意図も末端まで伝わりやすくなります。

さらに、お互いに持っていれば、忘れてしまうことや勘違いも防ぎやすくなるので、有効です。

教訓!相手の立場に立つということ

この経験を通じて気づいたのは、

相手の理解度を想定してすこと

の重要性です。

新入社員のうちは難しいかもしれませんが、少しずつ意識するだけでコミュニケーションが格段にスムーズになります。

そして、いつか自分が先輩社員や上司になったとき、このスキルが仕事の成果を大きく左右する武器になるのです。

私が考えるコミュニケーションスキルというものは、半分はこの能力です。

終わりに

新入社員としてゼネコンで働く皆さんには、戸惑いや壁にぶつかることも多いでしょう。

でも、そこから得られる学びは、必ずあなたを成長させてくれます。

私も、かつては同じ道を歩んでいました。もう忘れましたが…w

そして、何か困ったときにはこの記事を思い出し、少しでもヒントを得ていただければ嬉しいです。

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